【資産性のあるビジネスとは?】売上より利益を残す。属人性を外し、長く再現できる「仕組み」を作る考え方

仕組化

「売上をもっと増やしたい」

ビジネスをしていると、どうしても売上金額に目が向きます。

月商100万円、500万円、1,000万円。

SNSでも「月商○○万円達成」といった数字を目にする機会は多いでしょう。

しかし、ビジネスを長く続けることや、将来的に事業そのものに価値を持たせることを考えるなら、売上だけを追いかけるのは十分ではありません。

重要なのは、

「いくら売ったか」ではなく、「いくら利益を残せたか」

そして、

「その利益を、来年も、5年後も、10年後も生み出せるか」

という視点です。

さらに、自分が現場を離れても事業が回る仕組みがあれば、ビジネスは単なる「自分の仕事」から「事業資産」へと変わっていきます。

この記事では、資産性のあるビジネスとは何か、なぜ属人性を外す必要があるのか、集客・採用・教育やマニュアルがなぜ重要なのかを考えていきます。

目次

資産性のあるビジネスとは?

テーブルにコーヒーが置かれている

資産性のあるビジネスとは、簡単にいえば、

「自分が働いた時間」だけではなく、顧客・ブランド・仕組み・コンテンツ・データなどが積み上がり、将来も利益を生み出せるビジネス

です。

例えば、1時間働いて5,000円を受け取る仕事なら、基本的には「働く時間」と「収入」が連動します。

1時間働く
↓
5,000円の売上

働かなければ、その分の売上も発生しません。

一方で、

  • 継続契約
  • サブスク
  • Webメディア
  • SaaS
  • オンラインサービス
  • ECブランド
  • 会員制サービス

などは、一度作った仕組みや顧客基盤が、その後も売上を生み出す可能性があります。

つまり、

「働く」だけではなく、「積み上げる」ことができるか。

ここが資産性を考えるうえで重要です。

売上が大きい会社=資産価値が高い会社ではない

大量のお金

例えば、年間売上1,000万円の会社が2社あったとします。

A社

売上1,000万円
経費900万円
利益100万円

B社

売上1,000万円
経費500万円
利益500万円

売上は同じ1,000万円です。

しかし、残る利益には大きな差があります。

もちろん実際の企業価値は利益だけで決まるものではありません。

それでも、事業を長く続けるという観点では、

「どれだけ売ったか」だけでなく、「どれだけ利益を残せるか」

を見ることが重要です。

売上を増やすために広告費や外注費を増やし続け、売上が増えても利益がほとんど残らないのであれば、事業としての安定性は高まりません。

だからこそ、

売上最大化だけではなく、利益を残す仕組みを作る

という発想が必要になります。

資産性を高めるには「利益率」も重要

お金が増えていくイメージ

例えば、商品を1万円で販売したとしても、

  • 原価3,000円
  • 広告費2,000円
  • 外注費2,000円
  • その他経費1,000円

がかかれば、手元に残るのは2,000円です。

一方で、同じ1万円の商品でも、販売や提供の仕組みを改善してコストを抑えられれば、より多くの利益を残せます。

ここで重要なのが、

「売上を増やす」

だけではなく、

「利益が残る構造を作る」

という考え方です。

利益が残れば、

  • 人材採用
  • 教育
  • 新商品の開発
  • システム投資
  • マーケティング
  • 内部留保

などに再投資できます。

そして、その再投資によってさらに事業の仕組みを強くできます。

広告費をかけすぎないことも重要

集客にはコストがかかります。

広告を出せば、多くの人に商品やサービスを知ってもらえる可能性があります。

しかし、広告費をかけ続けなければ顧客を獲得できないビジネスには注意が必要です。

例えば、

売上100万円
↓
広告費30万円
↓
外注費20万円
↓
その他経費20万円
↓
利益30万円

という状態なら、売上が大きくても利益はそれほど残りません。

もちろん、広告によって利益が大きく伸びるのであれば、広告投資は有効です。

重要なのは、

広告費を使うことが悪いのではなく、広告費に依存しすぎないこと。

です。

SNSは低コストの集客資産になり得る

そこで活用したいのがSNSです。

Instagram、YouTube、X、TikTokなどを使って情報を発信することで、広告費を抑えながら見込み客との接点を作れる可能性があります。

例えば、

SNSで情報発信
↓
興味を持ってもらう
↓
Webサイトへ訪問
↓
サービスを知る
↓
問い合わせ
↓
購入・契約

という流れです。

SNSの投稿は、一度作ったら永遠に集客できるわけではありません。

また、投稿を作る時間もコストです。

それでも、広告を出し続けなければ集客できない状態と比較すると、自社で蓄積できる情報発信の資産として活用できる可能性があります。

つまり、

広告費をゼロにすることが目的ではなく、少ないコストで継続的に集客できる仕組みを作ること

が重要なのです。

資産性のあるビジネスでは「集客・採用・教育」が重要

集客から継続までの業務フロー

事業を大きくするためには、商品を作って販売するだけでは足りません。

長期的には、

集客 → 販売 → 採用 → 教育 → 業務提供 → 継続

という流れを作る必要があります。

そして、この中で見落とされがちなのが、

採用と教育

です。

事業が成長すれば、自分一人では仕事を回せなくなります。

そこで人を採用する。

しかし、人を採用しただけでは事業は強くなりません。

その人が、

「会社のやり方で、一定水準の仕事ができるようになる仕組み」

が必要になります。

「属人性を外す」ことが重要

ここで出てくるのが「属人性」です。

属人性とは、

特定の人がいなければ仕事が回らない状態

のことです。

例えば、

「社長しか営業できない」

「ベテラン社員しか制作できない」

「この人しか顧客対応できない」

という状態です。

最初は、個人の能力が会社の強みになることもあります。

しかし、事業を資産として考えるなら、

「その人がいなくなったらどうなるのか?」

という問題が出てきます。

「自分だからできる」から「誰でも再現できる」へ

例えばWeb制作会社なら、

属人性が高い状態

社長が営業
↓
社長がヒアリング
↓
社長が制作
↓
社長が顧客対応
↓
社長が納品

これでは、社長が休んだだけでも業務が止まる可能性があります。

一方で、

仕組み化された状態

集客
↓
営業
↓
ヒアリングシート
↓
制作マニュアル
↓
担当者が制作
↓
品質チェック
↓
納品
↓
顧客管理

という流れがあれば、特定の人に依存しにくくなります。

これが、

「属人性を外す」

ということです。

業務委託・外注に頼りすぎると何が起こる?

パソコンを使用して業務する

人手が足りないとき、業務委託や外注を利用するのは非常に便利です。

必要なときだけ仕事を依頼できるため、固定費を抑えられるメリットもあります。

一方で、外注に依存しすぎると、

  • 外注費によって利益率が下がる
  • 社内にノウハウが残りにくい
  • 外注先によって品質が変わる
  • 担当者が変わると業務が止まる可能性がある
  • 自社で人材を育てにくい

といった問題が生じることがあります。

例えば、

売上1,000万円
↓
外注費500万円

であれば、売上の半分が外注費になります。

もちろん、外注によって自社ではできない仕事ができたり、営業や経営に集中できたりするのであれば、外注には大きな意味があります。

したがって、

「外注=悪」ではありません。

重要なのは、

「何を社内に残し、何を外部に任せるのか」

を明確にすることです。

コアとなるノウハウは社内に残す

資産性を考えるなら、

会社の中にノウハウが蓄積されている状態

を作ることが重要です。

例えば、

  • 営業方法
  • 顧客対応
  • 商品提供方法
  • 品質基準
  • トラブル対応
  • 新人教育
  • 業務フロー

などです。

これらを特定の社員の頭の中だけに置いておくのではなく、会社の仕組みに変えていきます。

そのために必要なのが、

マニュアル

です。

マニュアルは「見えない資産」

マニュアルというと、単なる社内資料のように感じるかもしれません。

しかし、長年の経験やノウハウを、

「誰でも再現できる形」に変換したもの

と考えると、その価値が見えてきます。

例えば営業マニュアルなら、

  • どんな顧客を対象にするのか
  • どのようにアプローチするのか
  • 何をヒアリングするのか
  • どのように提案するのか
  • 契約後にどう対応するのか

まで整理できます。

制作業務なら、

  • 制作手順
  • デザインルール
  • チェック項目
  • 修正対応
  • 納品手順

などをまとめられます。

こうしておけば、新しい人が入ってきても、

「先輩の背中を見て覚える」

だけに頼らずに済みます。

教育できる会社は強い

資産性のある事業を作るうえで、

「人を採用できること」より「人を育てられること」

のほうが重要になる場合があります。

採用した人が一人前になるまで、社長やベテラン社員が付きっきりで教える必要がある会社では、教育コストが大きくなります。

そこで、

マニュアル
+
研修
+
動画
+
チェックリスト
+
実務
+
評価基準

という教育システムを作ります。

一度作った教育コンテンツを繰り返し利用できれば、教育の再現性も高まります。

つまり、

「人が入るたびにゼロから教える会社」

から、

「仕組みに沿って人を育てられる会社」

へ変えていくのです。

再現性があるビジネスは強い

ここで重要になるのが、

再現性

です。

「今年だけたまたま売れた」

のではなく、

「同じ仕組みを使えば、来年も利益を生み出せる」

ことが重要です。

例えば、

SNSで集客する
↓
問い合わせを獲得する
↓
営業する
↓
契約する
↓
マニュアルに沿ってサービスを提供する
↓
顧客満足度を高める
↓
リピート・紹介につなげる

という仕組みができれば、個人の勘や経験だけに依存しにくくなります。

長く続くビジネスを作る

資産運用のイメージ

資産性を考えるなら、

「今年だけ売れるもの」

より、

「5年後、10年後にも必要とされるもの」

を考えることも重要です。

一時的なブームだけに依存するビジネスは、環境が変わると売上が大きく落ちる可能性があります。

一方、

  • 時間を節約したい
  • お金を管理したい
  • 集客したい
  • 業務を効率化したい
  • 人材を育てたい
  • 顧客を増やしたい

といった、長期的に存在する悩みを解決するサービスは、継続的な需要につながる可能性があります。

つまり、

流行を追うだけではなく、長く存在する顧客の課題を解決する。

これも資産性につながります。

SaaSやサブスクが注目される理由

資産性のあるビジネスの代表例として、SaaSやサブスクがあります。

SaaSとは、

Software as a Service

の略で、インターネット経由でソフトウェアをサービスとして提供する仕組みです。

例えば、月額料金を支払って業務管理ツールを利用するサービスなどです。

サブスクやSaaSでは、

顧客を獲得
↓
契約
↓
利用
↓
継続課金

という流れを作れます。

そのため、顧客が継続利用すれば、毎月の売上が積み上がっていきます。

ただし、SaaSだから自動的に資産価値が高いわけではありません。

重要なのは、

利益が残ること

顧客が継続すること

サービスが再現性を持って提供できること

特定の人に依存しすぎないこと

です。

事業を「売れる状態」にしておくという考え方

ここまで考えると、M&Aという選択肢も見えてきます。

M&Aとは、企業の合併や買収を意味します。

もちろん、すべての事業を売却する必要はありません。

しかし、

「もし自分がこの事業を売るとしたら、買い手は何に価値を感じるだろう?」

と考えてみることには意味があります。

例えば、

買い手から見て不安な事業

  • 社長が営業のすべてを担っている
  • 社長しか商品を提供できない
  • 顧客情報が社長の頭の中にしかない
  • マニュアルがない
  • 教育制度がない
  • 外注先に大きく依存している
  • 社長が辞めると売上がなくなる

このような事業は、買収後の再現性に不安が残ります。

一方で、

買い手から見て価値を感じやすい事業

  • 継続顧客がいる
  • 安定した利益がある
  • 集客の仕組みがある
  • 顧客データが蓄積されている
  • ブランドがある
  • 社内に人材がいる
  • 教育制度がある
  • マニュアルが整備されている
  • 業務フローが標準化されている
  • 経営者が現場を離れても事業が回る

という状態です。

つまり、

「自分がいなくても事業が続く」

ことは、事業の資産性を考えるうえで非常に重要なのです。

資産性のあるビジネスを作るための考え方

携帯を見る女性

ここまでをまとめると、資産性のあるビジネスは次のような流れで作っていけます。

① 売上を作る

まずは顧客に価値を提供し、売上を作る。

↓

② 利益を残す

売上を増やすだけでなく、広告費や外注費などをコントロールする。

↓

③ 集客方法を確立する

SNS、Webサイト、紹介、広告など、自社に合った集客方法を作る。

↓

④ 業務を標準化する

仕事の流れを整理し、マニュアルやテンプレートを作る。

↓

⑤ 社内で教育する

採用した人材が一定水準まで成長できる教育システムを作る。

↓

⑥ 属人性を下げる

「この人しかできない」という仕事を減らす。

↓

⑦ 継続収益を作る

サブスク、継続契約、リピートなどを増やす。

↓

⑧ 顧客・ブランド・ノウハウを蓄積する

過去の仕事が未来の売上につながる状態を作る。

↓

⑨ 自分がいなくても回る事業にする

経営者自身の労働だけに依存しない状態を目指す。

↓

⑩ 将来的に事業価値を持たせる

必要であれば、M&Aなどによって第三者に引き継げる事業を目指す。

まとめ|「売上」ではなく「残るもの」を作る

ビジネスでは、どうしても売上の大きさが注目されます。

しかし、本当に大切なのは、

「どれだけ売ったか」だけではありません。

どれだけ利益を残したか。

そして、

その利益を長期間、再現できるか。

さらに、

自分がいなくても事業が回るか。

ここまで考えることが、資産性のあるビジネスにつながります。

広告費をかけ続けなければ集客できない。

社長がいなければ営業できない。

特定の社員がいなければ仕事ができない。

外注先がいなくなったらサービスを提供できない。

新人が入るたびに、一から教育しなければならない。

こうした状態から少しずつ脱却して、

集客・採用・教育・業務提供を仕組み化する。

そして、

マニュアル、顧客、ブランド、データ、ノウハウ、継続収益を会社の中に残していく。

これが「資産性のあるビジネス」を作るということです。

最終的に目指したいのは、

「自分が働くことでお金が生まれる」

だけの状態ではありません。

「自分が作った仕組みが、利益を生み続ける」

状態です。

売上を追いかけるだけではなく、

利益を残す。

長く続ける。

再現できるようにする。

属人性を外す。

人を教育する。

仕組みを会社に残す。

そして、

「この事業なら、自分がいなくても続いていく」

と思えるところまで育てる。

それが、これからビジネスを作るうえで考えておきたい「資産性」という視点なのかもしれません。

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この記事を書いた人

はじめまして。
「くらしデザインラボ」を運営している「はな」です。
自営業妻 /NISAでオルカン&SP500積み立て中 / 副業歴12年/ 副業のデザインと動画編集で年約50万円の副収入を達成!

貯蓄苦手な主婦が在宅ワークをしながら資産を積み立て中。

このブログでは、40代からの暮らしをもっと豊かにするために、お金・資産形成・働き方・ライフデザインに役立つ情報をインデックス投資や副業を実践しながら学んだ経験も交え、初心者にも分かりやすく発信しています。

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