ホルムズ海峡が閉鎖される可能性があるというニュースを見て、
「ガソリン代はどれくらい上がるの?」
「スーパーの食品もまた値上がりする?」
「NISAで積み立てているけど影響はある?」
「株価が暴落する可能性は?」
と不安に感じた方も多いのではないでしょうか。
ホルムズ海峡は、日本にとって原油や天然ガスを運ぶ「エネルギーの生命線」ともいえる重要な海上ルートです。もし長期間閉鎖されれば、家計や企業、世界経済にまで大きな影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、ホルムズ海峡が閉鎖された場合に起こり得る影響を、家計・物価・NISA・株価の視点からわかりやすく解説します。
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ホルムズ海峡とは?

ホルムズ海峡は、中東の産油国と世界を結ぶ海上交通の要所です。
世界で取引される原油の約2割がこの海峡を通過しており、日本が輸入する原油の多くもこのルートを利用しています。
また、火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)も多くがホルムズ海峡を経由しています。
そのため、海峡が閉鎖されたり、船舶の通行が制限されたりすると、世界中でエネルギー価格が上昇する可能性があります。
ホルムズ海峡が閉鎖されると家計に起こる5つの影響

① ガソリン価格が上昇する
最も早く影響が現れる可能性があるのがガソリン価格です。
原油価格が上がると、
- ガソリン
- 軽油
- 灯油
などの燃料価格も上昇します。
車通勤や送迎で車を利用する家庭では、毎月のガソリン代が数千円単位で増える可能性があります。
特に地方では車が生活必需品であるため、家計への影響は都市部より大きくなりやすいでしょう。
② 電気代・ガス代が値上がりする
日本の電力は火力発電への依存度も高く、天然ガスや石油価格の上昇は電気料金や都市ガス料金にも影響します。
燃料価格が高騰すると、燃料費調整額を通じて数か月後の請求額に反映されるケースがあります。
夏や冬など冷暖房の使用が増える時期と重なると、家計への負担はさらに大きくなる可能性があります。
③ 食品や日用品がさらに値上がりする
原油価格が上がると、商品の配送費や包装資材、肥料などのコストも上昇します。
その結果、スーパーでは次のような商品の値上げが起こる可能性があります。
- パン
- 牛乳
- 野菜
- 冷凍食品
- お菓子
- 飲料
- トイレットペーパー
- ティッシュ
物価上昇が続くと、毎月の食費や日用品費もじわじわと増えていくでしょう。
④ 旅行代や航空券が高くなる
航空機の燃料価格が上昇すると、航空会社は燃油サーチャージを引き上げることがあります。
そのため、
- 国内旅行
- 海外旅行
- 出張
などの費用が高くなる可能性があります。
旅行を計画している方は、航空券やツアー料金の変動にも注意が必要です。

⑤ 宅配料金やネット通販にも影響
配送会社の燃料費が増えることで、
- 配送料
- 一部商品の価格
が上昇する可能性があります。
日常的にネット通販を利用している家庭では、送料の改定や商品の値上げが家計に影響するかもしれません。
日本経済にはどんな影響がある?

インフレ(物価上昇)が進む
原油価格はさまざまな商品やサービスの価格に影響します。
エネルギー価格が上がると、
- 食品
- 電気
- ガス
- 物流
- 製造コスト
などが連鎖的に上昇し、インフレが加速する可能性があります。
企業の利益が減少する
企業は、
- 原材料費
- 輸送費
- 光熱費
などのコスト増に直面します。
価格転嫁が難しい企業では利益が減少し、設備投資や賃上げに影響が出る可能性もあります。
円安が進む可能性
日本はエネルギー資源の多くを海外から輸入しています。
原油価格が上昇すると輸入額が増え、海外への支払いでドル需要が高まるため、円安圧力が強まる可能性があります。
円安が進むと、輸入品全体の価格も上昇し、家計への負担がさらに大きくなります。
NISAへの影響は?
S&P500やオルカンは一時的に下落する可能性
中東情勢の悪化により世界経済への不安が高まると、株式市場では売りが先行することがあります。
特に人気のある
- S&P500
- 全世界株式(オール・カントリー)
などの投資信託も、一時的に評価額が下がる可能性があります。
しかし、長期投資では市場は過去にもさまざまな危機を乗り越えて成長してきました。
不安になりすぎずに投資し続けるべし!


積立投資を続けるメリット
価格が下がっているときも積み立てを続けることで、同じ金額でより多くの口数を購入できます。
これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる考え方です。
短期的な値下がりに慌てて売却するのではなく、長期的な資産形成という視点を持つことが重要です。


株価への影響
下落しやすい業種
エネルギー価格の上昇は、燃料コストや物流費の増加につながります。
そのため、
- 自動車
- 航空
- 陸運
- 外食
- 小売
などは利益が圧迫され、株価が下落しやすくなる可能性があります。
上昇しやすい業種
一方で、
- 石油・エネルギー
- 資源関連
- 一部の総合商社
- 防衛関連
- 金(ゴールド)関連
などは相対的に買われやすい傾向があります。
ただし、相場はさまざまな要因で動くため、必ず上昇・下落するとは限りません。
家計を守るために今できること
ニュースを見て焦る必要はありませんが、次のような備えは家計の安定につながります。
- ガソリンは早めの給油を心がける
- 電気・ガスの節約を意識する
- 固定費を見直す
- 食品ロスを減らす
- 生活防衛資金を確保する
- 家計簿で支出を見直す
- 災害時にも役立つローリングストック(普段使う食品を少し多めに備え、使った分だけ補充する方法)を取り入れる
「今できること」に目を向けることが、不安を減らす第一歩です。


政府はどのような対策を進めている?
ホルムズ海峡の閉鎖は、日本のエネルギー供給や物価に大きな影響を与える可能性があります。そのため政府は、国民生活への影響をできるだけ抑えるためにさまざまな対策を進めています。
① 国家備蓄石油を放出し、供給不足を防ぐ
日本は、万が一のエネルギー危機に備えて国家備蓄石油と民間備蓄を保有しています。
政府は石油備蓄法に基づき、必要に応じて国家備蓄を市場へ放出し、ガソリンや軽油などの供給不足や価格高騰を抑える対策を実施しています。
2026年には、ホルムズ海峡の通航制限を受け、国家備蓄の放出や民間備蓄の活用を進めるなど、供給の安定化を図っています。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/government_stockpiled_oil.html?utm_source=chatgpt.com
② 原油の輸入先を分散する
日本の原油輸入は中東への依存度が高いため、一つの地域に依存しすぎないよう調達先の多様化を進めています。
例えば、
- アメリカ
- オーストラリア
- 東南アジア
- その他の産油国
などからの調達拡大を進め、ホルムズ海峡を通らないルートも活用しています。
https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260501_2.html?utm_source=chatgpt.com
③ ガソリン価格の急激な上昇を抑える
政府は、燃料価格が急騰した場合には補助制度などを活用し、ガソリン価格の急激な上昇を緩和する対策を講じることがあります。
これにより、家計や物流業界への負担をできるだけ軽減することを目指しています。
ただし、国際的な原油価格が長期間高止まりした場合は、補助だけで価格上昇を完全に抑えることは難しいと考えられます。
④ 国際社会と連携して市場を安定させる
日本は単独ではなく、国際エネルギー機関(IEA)加盟国などと協調しながら、石油備蓄の放出やエネルギー市場の安定化に取り組んでいます。
エネルギー危機が世界規模になる場合には、各国が協力して供給不足や価格高騰を抑える体制が整えられています。
https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20260501_2.html?utm_source=chatgpt.com
⑤ 外交による緊張緩和
政府は中東各国との外交を続け、エネルギー供給の確保や航行の安全確保に取り組んでいます。
エネルギー資源を安定して輸入できる環境を維持することは、日本経済や国民生活を支える重要な役割となっています。
https://www.nomura.co.jp/wealthstyle/article/0794/
政府の対策によって、すぐにガソリンがなくなったり、電気が止まったりする可能性は低いと考えられます。
一方で、
- ガソリン価格の上昇
- 電気・ガス料金の値上がり
- 食品や日用品の価格上昇
など、「物価高」という形で家計に影響が及ぶ可能性はあります。
そのため、家計管理や長期的な資産形成を意識しながら、ニュースに過度に振り回されず冷静に対応することが大切です。
まとめ
ホルムズ海峡が閉鎖されると、ガソリンや電気代、食品価格など、私たちの暮らしに幅広い影響が及ぶ可能性があります。
また、短期的には株価が下落し、NISAの評価額が一時的に減少することも考えられます。
しかし、こうした局面は過去にも何度もあり、市場はそのたびに回復してきました。
長期で資産形成をしている人にとって大切なのは、一時的なニュースに振り回されるのではなく、自分の投資方針を守り、冷静に行動することです。
物価高や市場の変動が続く時代だからこそ、家計管理と長期的な資産形成を両立させながら、将来に備えていきましょう。












