「老後のために投資を始めたい」
「NISAをきっかけに資産形成について勉強したい」
そんな人が増える一方で、SNSやインターネットを通じた投資詐欺にも注意が必要です。
特に最近は、SNSや広告、メッセージアプリなどをきっかけに投資話を持ちかけ、実際には存在しない投資商品や偽の投資サイトへ誘導するケースがあります。
警察庁によると、2026年7月末時点のSNS型投資詐欺は6,566件、被害額は881.2億円に達しています。前年同期と比べて認知件数は75.6%、被害額は88.6%増加しています。
この記事では、投資初心者、とくに40代から資産形成を始めたい人に向けて、
- 投資詐欺にはどんな手口があるのか
- 怪しい投資話の特徴
- SNS型投資詐欺で注意したいこと
- 正規の金融商品か確認する方法
- 詐欺かもしれないと思ったときの対処法
をわかりやすく紹介します。
甘い話に騙されず、長期目線でコツコツ続けていこうね。
投資詐欺とは?


投資詐欺とは、実際には存在しない投資商品やサービスなどを利用して、投資家からお金をだまし取る詐欺のことです。
「必ず儲かる」
「元本保証だから安心」
「今だけ特別に紹介する」
など、投資家の「お金を増やしたい」という気持ちを利用して勧誘するケースがあります。
金融庁も、未公開株やファンドなどの勧誘について、「必ず儲かる」「元本を保証する」といった説明には注意するよう呼びかけています。
2026年はSNS型投資詐欺に注意


現在、とくに注意したいのがSNSを利用した投資詐欺です。
警察庁では2026年から「SNS型投資・ロマンス詐欺」を特殊詐欺の一手口として位置付けています。
2026年7月末時点では、SNS型投資詐欺の認知件数は6,566件、被害額は881.2億円でした。
SNSを使っているからといって、すべてが詐欺というわけではありません。
しかし、
「SNSで知り合った人から投資を勧められた」
「有名人が紹介している投資方法だと言われた」
「投資グループに招待された」
といった場合は、相手の言葉だけを信用せず、慎重に確認することが大切です。
こんな投資話には要注意


「必ず儲かる」と言われる
投資には価格変動があるため、基本的に「必ず儲かる」と断言することはできません。
「絶対に損をしない」
「元本保証で高利回り」
「誰でも簡単に稼げる」
などの言葉が出てきたら、一度立ち止まりましょう。
「今すぐ入金して」と急かされる
「今日中なら特別価格」
「このチャンスを逃すと二度と買えない」
「他の人には内緒」
など、冷静に考える時間を与えないような勧誘にも注意が必要です。
投資は、急いで決めなければならないものとは限りません。
個人名義の口座への振込を求められる
投資先として案内されたにもかかわらず、
「担当者の個人口座へ振り込んでください」
「指定された別の口座に送金してください」
などと言われた場合は、特に慎重に確認しましょう。
金融庁も、SNS型投資詐欺について、入金した後にお金が戻ってこない事例などを紹介しています。
「金融庁」「証券会社」などの名前を出して信用させる
「金融庁の関係者から紹介された」
「金融機関の特別な案件」
など、公的機関や有名企業の名前を出して安心させようとするケースにも注意が必要です。
金融庁は、金融庁職員を名乗って投資を勧誘するケースなどについても注意喚起しています。
SNSでよくある投資詐欺のパターン


SNS型投資詐欺では、最初から「お金を振り込んでください」と言われるとは限りません。
例えば、
SNS広告を見る
↓
LINEなどへ誘導される
↓
投資について説明される
↓
「少額から始められる」と勧められる
↓
実際に利益が出ているように見せられる
↓
さらに大きな金額の入金を求められる
という流れになるケースがあります。
金融庁も、SNS上の投資広告や投稿について情報を収集しており、類似事例が複数確認されているとしています。
「利益が出ているから本物」とは限らない
投資詐欺で特に注意したいのが、
「最初は利益が出ているように見える」
ケースです。
アプリやWebサイト上に利益が表示されていると、
「本当に投資で増えている」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、画面上の数字だけでは、その投資が本物かどうかは判断できません。
「利益が出たから、さらに入金しよう」
と考える前に、投資先や金融事業者について自分で確認しましょう。
投資先が本当に存在するか確認する
投資を勧められたら、まず確認したいのが金融事業者の登録状況です。
金融商品取引業などを行う事業者については、金融庁が公表している情報を確認できます。
SNSで紹介されたアカウントや、相手から送られてきたURLだけを信用するのではなく、公式情報から確認することが重要です。
「会社名が実在するから大丈夫」とも限りません。
実在する会社名を無断で使用したり、似た名称を使ったりするケースも考えられるためです。
40代から投資を始めるなら「簡単に儲かる」を疑う


40代になると、
「老後資金を準備しなければ」
「教育費と老後資金を両方考えたい」
「今からでも資産を増やしたい」
という気持ちが強くなることがあります。
だからこそ、
「短期間で資産を2倍にできます」
「毎月○万円の利益が出ます」
といった話を見ると、魅力的に感じてしまうかもしれません。
でも、資産形成は一気にお金を増やすことだけが方法ではありません。
NISAなどの制度を利用しながら、長期的な視点で資産形成を考える方法もあります。
私自身も、投資について勉強しながらNISAでインデックスファンドを積み立てています。
短期間で大きく増やすことよりも、自分の家計に無理のない金額で長く続けることを意識しています。
「投資詐欺かも」と思ったらどうする?
もし怪しい投資話を受けたら、まずは追加の送金を止めましょう。
そして、
- 相手とのメッセージ
- 振込記録
- 投資サイトのURL
- SNSアカウント
- 契約書や説明資料
- メール
など、できるだけ証拠を保存しておきます。
すでにお金を振り込んでしまった場合は、「恥ずかしいから」と一人で抱え込まないことも大切です。
金融庁は、投資詐欺が疑われる場合の相談先として金融庁金融サービス利用者相談室、証券取引等監視委員会、警察などを案内しています。
新NISAは詐欺ではありません


ここで誤解しないでいただきたいのは、新NISAは国が設けている非課税制度であり、それ自体が詐欺というわけではありません。
詐欺師は「新NISAで資産を増やしたい」という人の気持ちを利用して近づいてきます。
だからこそ、新NISAを始めるなら、金融庁に登録された金融機関を利用し、自分名義の口座で投資することが大切です。


投資を始める前に確認したい5つのこと
最後に、投資初心者が確認しておきたいポイントをまとめます。
1.「必ず儲かる」と言われていないか
投資に絶対はありません。
2.今日中などと決断を急かされていないか
時間を置いて考えましょう。
3.投資先を自分で確認したか
相手から渡された情報だけで判断しないようにします。
4.金融事業者の登録状況を確認したか
金融庁などの公式情報から確認しましょう。
5.家族や第三者に相談したか
一人で判断せず、家族などに相談するのも一つの方法です。
まとめ|投資は「急いで増やす」より「安全に続ける」
投資を始めること自体は、資産形成を考えるうえで選択肢の一つです。
ただし、投資に興味を持った人を狙った詐欺も存在します。
特にSNS型投資詐欺は、2026年に入ってからも大きな被害が確認されています。
だからこそ、
「簡単に儲かる」
「絶対に損をしない」
「今すぐ入金して」
といった言葉が出てきたときは、一度立ち止まることが大切です。
40代から資産形成を始めるなら、焦って大きなお金を動かすのではなく、自分の家計に合った方法を調べ、信頼できる情報源から確認すること。
そして、わからないものにはお金を出さないこと。
これも大切な「資産を守る力」だと思います。
この記事の情報について
投資詐欺の手口や被害状況は変化する可能性があります。
投資に関する重要な判断をする際は、金融庁や警察庁などの公的機関が発表している最新情報も確認してください。
※この記事は投資商品の購入を勧めるものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。










