「新NISAを始めたいけれど、何を買えばいいのかわからない。」
そんな人に真っ先に名前が挙がるのが「オルカン」です。
SNSやYouTubeでは「オルカン1本で十分」「初心者はオルカンがおすすめ」といった声をよく見かけます。
しかし、
- オルカンって何?
- 本当に1本だけでいいの?
- S&P500とは何が違うの?
- 暴落しても大丈夫?
このような疑問を持っている人も多いと思います。
私自身も以前は個別株に投資していましたが、毎日の株価に一喜一憂し、仕事中も株価が気になってしまう生活でした。長期で資産を増やしたいと考えるようになり、現在はオルカンを中心に積立投資を続けています。
この記事では、オルカンの特徴やメリット・デメリット、S&P500との違い、40代におすすめする理由まで、初心者にもわかりやすく解説します。
オルカンとは?

「オルカン」とは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という投資信託の愛称です。
この投資信託は、世界中の株式市場の値動きを表すMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)への連動を目指して運用されています。
つまり、オルカンを1本購入するだけで、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、新興国など世界中の企業にまとめて投資できるのが最大の特徴です。
投資先は約50か国・約3,000銘柄以上に分散されており、個別株のように「どの会社を買えばいいか」と悩む必要がありません。
オルカンが人気の理由

① 世界中に分散投資できる
投資の基本は「分散投資」です。
もし日本だけに投資していた場合、日本経済が低迷すると資産も大きく影響を受けます。
一方、オルカンは世界中へ投資するため、一つの国の景気が悪くなっても、他の国の成長でカバーできる可能性があります。
主な投資先は以下のような国です。
| 国 | 割合(目安) |
|---|---|
| アメリカ | 約60%前後 |
| 日本 | 約5% |
| イギリス | 約3% |
| カナダ | 約3% |
| フランス | 約2~3% |
| インド | 約2% |
| 台湾 | 約2% |
| その他約40か国 | 約20% |
世界経済全体の成長を取り込めるため、長期投資との相性が良いとされています。

② 約3,000社以上に投資できる
オルカンには世界を代表する企業が数多く組み入れられています。
例えば、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Alphabet(Google)
- Meta
- トヨタ自動車
- ソニーグループ
- 台湾積体電路製造(TSMC)
など、一つひとつ買おうとすると大きな資金が必要な企業にも、少額からまとめて投資できます。
③ 信託報酬が非常に安い
投資信託には「信託報酬」と呼ばれる運用コストがあります。
オルカンの信託報酬は年0.05775%以内(税込)と非常に低く、100万円を保有しても年間のコストは約578円程度です。
長期投資では、こうしたコストの低さが将来の資産形成に大きく影響します。
オルカンのメリット
世界経済の成長に期待できる
世界経済はリーマンショックやコロナショックなど、何度も大きな暴落を経験してきました。
しかし、そのたびに企業は成長し、市場は回復してきました。
オルカンは特定の国ではなく、世界全体へ投資するため、長期で資産を育てたい人に向いています。
初心者でも始めやすい
「どの株を買えばいいかわからない」
そんな人でも、オルカンなら1本で完結します。
投資先を自分で選ぶ必要がないため、初心者でも始めやすい投資信託です。
新NISAとの相性が抜群
2024年から始まった新NISAでは、運用益に税金がかかりません。
オルカンは新NISAの対象商品であり、毎月一定額を積み立てるだけで長期的な資産形成を目指せます。
40代は教育費や住宅費など出費も多い世代ですが、少額から無理なく始められるのも魅力です。

ほったらかし投資ができる
積立設定をしてしまえば、毎月自動で購入されます。
毎日株価をチェックしたり、売買のタイミングを考えたりする必要がありません。
仕事や子育てで忙しい人にもぴったりです。

オルカンのデメリット
アメリカの割合が高い
「全世界株式」とはいえ、実際にはアメリカ企業の割合が約60%を占めています。
そのため、アメリカ市場が下落するとオルカンも大きく影響を受けます。
元本保証ではない
銀行預金とは違い、元本保証はありません。
景気後退や世界的な金融危機が起きると、一時的に30~50%程度下落する可能性もあります。
しかし、長期投資では短期的な値動きに振り回されないことが大切です。
為替の影響を受ける
海外資産へ投資しているため、円高になると評価額が下がることがあります。
逆に円安では資産が増えることもあります。
オルカンとS&P500の違い
| 比較項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資先 | 全世界 | アメリカのみ |
| 分散性 | 非常に高い | アメリカに集中 |
| リスク | 比較的低い | やや高い |
| 初心者 | おすすめ | おすすめ |
| 成長性 | 世界全体 | アメリカ経済に期待 |
S&P500はアメリカの代表企業約500社に投資する商品です。
一方、オルカンは世界全体へ投資します。
「アメリカの成長を信じるならS&P500」「世界全体へ幅広く投資したいならオルカン」という考え方になります。
オルカンはどんな人におすすめ?
次のような人には、オルカンが向いています。
- 新NISAを始めたい
- 投資初心者
- 何を買えばいいかわからない
- 長期で資産形成をしたい
- 老後資金を準備したい
- 教育費をコツコツ積み立てたい
- 毎日株価を見たくない
私がオルカンを選んだ理由
以前は個別株を購入していました。
しかし、株価が下がるたびに不安になり、「売ったほうがいいのでは」と何度も考えてしまいました。
そこで、長期投資を前提にオルカンへ切り替えました。
積立設定をしてからは、毎日の株価を気にする時間が大幅に減り、その分、家族との時間や仕事に集中できるようになりました。
40代は教育費や老後資金など、将来に向けて準備したいことがたくさんあります。
だからこそ、時間を味方につけながら、無理なく続けられる投資が大切だと感じています。
よくある質問
オルカンだけで資産形成できますか?
長期的な資産形成を目的とするなら、有力な選択肢です。ただし、生活防衛資金や現金も確保したうえで投資を行いましょう。
毎月いくら積み立てればいいですか?
家計に無理のない金額から始めることが大切です。1万円からでも十分に積立投資を始められます。
暴落したら売ったほうがいいですか?
長期投資では、暴落時も積立を続けることで平均購入価格を抑えられる可能性があります。慌てて売却する前に、投資の目的や運用期間を見直しましょう。
まとめ
オルカンは、世界中の企業へ1本で分散投資できる低コストな投資信託です。
投資初心者でも始めやすく、新NISAとの相性も良いため、40代から資産形成を始めたい人にも適しています。
もちろん元本保証はなく、価格が下落するリスクもあります。しかし、短期的な値動きではなく、10年、20年という長い視点で積み立てることで、世界経済の成長の恩恵を受けられる可能性があります。
「何を買えばいいかわからない」「まずは一歩を踏み出したい」という方は、オルカンを選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。


