「投資を始めたいけれど、国債と株って何が違うの?」
「NISAを始めるなら株がいい?それとも国債?」
「2027年からNISAで国債が買えるって本当?」
資産形成を始めようと思ったとき、多くの人が最初に悩むのが「国債」と「株」のどちらを選ぶべきかという問題です。
結論からいうと、資産を増やしたいなら株(投資信託)、資産を守りたいなら国債がおすすめです。
この記事では、国債と株の特徴やメリット・デメリット、どんな人に向いているのか、さらに2027年のNISA制度改正についてもわかりやすく解説します。
はな国債って投資信託ほど馴染みがないけど、元本割れしにくいからお金を守る面では安全でいいかも。
国債とは?


国債とは、日本政府がお金を借りるために発行する債券です。
私たちが国債を購入すると、日本国にお金を貸すことになり、そのお礼として定期的に利息を受け取れます。
満期になると、元本が返ってきます。
個人向け国債には主に3種類あります。
- 変動10年
- 固定5年
- 固定3年
現在は最低1万円から購入でき、1万円単位で増やすことができます。
個人向け国債3種類の違い
| 種類 | 満期 | 金利 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 変動10年 | 10年 | 半年ごとに見直される変動金利 | 将来金利が上がる可能性に備えたい人 |
| 固定5年 | 5年 | 購入時の金利が満期まで固定 | 5年程度で使う予定のお金を運用したい人 |
| 固定3年 | 3年 | 購入時の金利が満期まで固定 | 数年以内に使う予定のお金を安全に預けたい人 |
① 変動10年
もっとも人気があるのが「変動10年」です。
名前のとおり、満期は10年ですが、適用される金利は半年ごとに見直されます。
例えば、将来日本銀行が政策金利を引き上げ、市場金利が上昇した場合、それに合わせて受け取れる利息も増える可能性があります。
反対に、金利が下がっても最低金利は年0.05%と決められているため、一定の利息は受け取れます。
- 長期で安全に運用したい
- 金利上昇の恩恵を受けたい
- 老後資金を準備したい
② 固定5年
固定5年は、購入時の金利が満期まで変わりません。
市場金利が上がっても下がっても、受け取る利息は一定です。
「5年後に車を買い替える予定」「子どもの進学資金を5年後に使う予定」など、使う時期が決まっているお金に向いています。
- 5年前後で使う予定のお金を運用したい
- 利息が変わらない安心感を重視したい
③ 固定3年
固定3年も、購入時の金利が満期まで変わりません。
3年間という比較的短い期間なので、「旅行資金」「リフォーム費用」「車検や家電の買い替え資金」など、近い将来使う予定のお金の運用に向いています。
- 数年以内に使う予定のお金を安全に保管したい
- 定期預金より少し有利な運用先を探している
株とは?


株とは企業へ投資する金融商品です。
企業が成長すると株価が上昇し、利益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。
また、
- 配当金
- 株主優待
がもらえる企業もあります。
ただし、業績が悪化すると株価が下落し、元本割れする可能性があります。
国債と株の違い
| 項目 | 国債 | 株 |
|---|---|---|
| 安全性 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| 利益の期待 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| 元本保証 | 満期まで保有なら元本割れしにくい(個人向け国債) | なし |
| 値動き | 小さい | 大きい |
| 向いている人 | 安全重視 | 資産形成重視 |
つまり、
国債=守る資産
株=増やす資産
と考えるとわかりやすいでしょう。
国債がおすすめな人
次のような方は国債が向いています。
- 元本割れはできるだけ避けたい
- 数年以内に使う予定のお金がある
- 老後資金を安全に保管したい
- 預金より少し利息を増やしたい
特に生活防衛資金や数年後に使う予定のお金は、株よりも国債のほうが安心です。
株がおすすめな人
反対に、
- 老後資金を増やしたい
- 10年以上運用できる
- インフレに負けたくない
- NISAを活用したい
という方には株がおすすめです。
短期間では価格が下がることもありますが、世界株式やS&P500などのインデックスファンドは、長期積立を前提に資産形成を目指す人に人気があります。
どちらか一つではなく「両方持つ」のがおすすめ


実は多くの資産運用では、株だけでも国債だけでもありません。
例えば100万円ある場合、
- 株・投資信託:70万円
- 国債:30万円
というように分けることで、
株が下がっても国債が資産を支え、国債だけでは増えにくい資産も株で成長を期待できます。
この考え方は、多くの機関投資家や年金基金でも採用されています。
2027年からNISAが変わる!
「来年からNISAで国債が買える」という話を聞いた人もいるかもしれません。
実は少し違います。
買えるようになるのは「債券ファンド」
2027年から対象が広がる予定なのは、
- 日本国債に投資する投資信託
- 海外債券ファンド
- 債券インデックスファンド
などの債券ファンドです。
つまり、国債そのものではありません。
個人向け国債は引き続きNISA対象外
現在販売されている
- 個人向け国債(変動10年)
- 個人向け国債(固定5年)
- 個人向け国債(固定3年)
は、これまでどおりNISAでは購入できません。
NISA口座ではなく、通常の証券口座や銀行口座から購入します。
どれを選べばいい?
迷ったら、まずは「変動10年」を選ぶ人が多いです。
理由は次の3つです。
- 金利が上昇すると受け取る利息も増える可能性がある
- 最低金利(年0.05%)が保証されている
- 購入から1年経過すれば中途換金も可能(※直前2回分の利子相当額が差し引かれます)
一方で、「3年後・5年後に使う予定が決まっているお金」であれば、固定3年・固定5年を選ぶのも選択肢です。
3種類の選び方まとめ
- 変動10年:長期で保有したい人、金利上昇に期待したい人
- 固定5年:5年前後で使う予定のお金を運用したい人
- 固定3年:3年以内に使う予定のお金を安全に保管したい人
このように、「いつ使うお金なのか」と「金利が変わってもよいかどうか」を基準に選ぶと、自分に合った個人向け国債を選びやすくなります。
個人向け国債はどこで買える?


購入できる場所は意外とたくさんあります。
ネット証券
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
ネット証券なら自宅から申し込みでき、初心者にも利用しやすいです。


銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 地方銀行
ゆうちょ銀行
全国の窓口で購入できます。
最低購入金額
個人向け国債は
- 1万円から購入可能
- 1万円単位で追加購入可能
となっています。
まとまった資金がなくても始めやすい点は大きな魅力です。
40代はどう資産を分ければいい?
40代は、
- 教育費
- 車の買い替え
- 住宅修繕
- 老後資金
など、大きな支出が増える年代です。
そのため、お金の役割ごとに分けて管理するのがおすすめです。
10年以上使わないお金
- NISA
- 全世界株式
- S&P500
3〜5年以内に使う予定のお金
- 個人向け国債
- 定期預金
このように「増やすお金」と「守るお金」を分けることで、相場が大きく下落したときも慌てずに済みます。
よくある質問
国債は元本保証ですか?
個人向け国債は、満期まで保有すれば元本が返還される仕組みです。ただし、市場で途中売却する場合は価格変動の影響を受けることがあります。
国債は途中で解約できますか?
購入から1年経過後であれば中途換金が可能です。ただし、直前2回分の利子相当額などが差し引かれる仕組みがあります。
株と国債なら初心者はどちらがおすすめ?
長期で資産形成を目指すならNISAを活用した株式インデックスファンドを軸にし、生活防衛資金や近い将来に使うお金は国債で保有するなど、目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
まとめ
国債と株は「どちらが優れているか」ではなく、「目的によって選ぶ金融商品」です。
- 資産を増やしたいなら株(投資信託)
- 資産を守りたいなら個人向け国債
- 2027年からNISAで買えるのは「国債」ではなく「債券ファンド」
- 長期のお金は株、近い将来使うお金は国債と使い分けるのがおすすめ
資産形成では、増やすことだけでなく「守ること」も同じくらい重要です。自分のライフプランや使う予定に合わせて、株と国債を上手に組み合わせ、無理のない資産運用を目指しましょう。








