「借金があるけど、新NISAも始めたほうがいいのかな…」
2024年から始まった新NISAをきっかけに投資を始める人が増えました。しかし、40代になると住宅ローンや車のローン、教育ローンなどを抱えている家庭も少なくありません。
SNSでは「とにかく早く投資を始めよう」という情報をよく見かけますが、実は家計の状況によっては投資より優先すべきことがあります。
私自身も資産形成を始めた頃、「投資を始めること」が正解だと思っていました。しかし、家計を見直していく中で気づいたのは、「お金には正しい優先順位がある」ということです。
この記事では、40代子育て家庭が無理なく資産を増やしていくために、借金返済・貯蓄・投資の優先順位をわかりやすく解説します。
結論|40代がお金を使う優先順位はこの順番
迷ったら、次の順番を基本に考えましょう。
- 高金利の借金を返済する
- 生活防衛資金を貯める
- 新NISAなどで長期投資を始める
- 教育費・老後資金・特別費を計画的に準備する
この順番を守ることで、家計が安定し、投資も長く続けられるようになります。
なぜ借金返済が最優先なの?
借金には「金利」があります。
例えば100万円を年15%の金利で借りている場合、1年間で約15万円もの利息を支払うことになります。
一方で、全世界株式やS&P500などのインデックスファンドの長期的な期待リターンは年5~7%程度と言われています。
つまり、借金をしながら投資するというのは、15%の利息を払いながら5~7%の運用をするという状態です。
これでは資産はなかなか増えません。
借金を返済することは、「確実に15%の利益を得る」のと同じ効果があります。
投資には値下がりのリスクがありますが、借金返済で支払わなくて済む利息は確実です。
だからこそ、投資より借金返済を優先するのが基本になります。
借金にも優先順位がある
すべての借金を急いで返済する必要があるわけではありません。
金利によって優先順位が変わります。
最優先で返済したい借金
- リボ払い
- カードローン
- キャッシング
- 消費者金融
これらは年15~18%程度の高金利になることもあります。
返済を後回しにすると利息だけで何十万円も支払うことになりかねません。
もしこれらの借金がある場合は、新NISAよりも返済を優先しましょう。
次に返済を考えたい借金
- マイカーローン
- 教育ローン
金利は2~6%程度が多く、高金利の借金ほどではありません。
家計に余裕があるなら、返済を優先しながら少額で積立投資を始めるという選択肢もあります。

急いで返さなくてもよいケース
住宅ローン
住宅ローンは0.5~2%程度の低金利で借りられるケースが多く、住宅ローン控除を受けられる場合もあります。
そのため、繰り上げ返済を急ぐより、新NISAで長期投資をしたほうが資産が増える可能性があります。
もちろん、金利や控除の状況、家計の余裕によって最適な判断は変わります。
「住宅ローンがあるから投資はダメ」と考える必要はありません。

借金返済が終わったら生活防衛資金を作ろう
借金を返済したら、次に取り組みたいのが生活防衛費です。
生活防衛費とは、病気や失業、急な出費などに備えるための現金のことです。
目安は以下のとおりです。
- 会社員:生活費の6か月分
- 自営業・フリーランス:生活費の1年分
例えば毎月の生活費が30万円なら、
30万円×6か月=180万円が一つの目安になります。

なぜ現金が必要なの?
投資を始めると、
「現金を持っているのはもったいない」
と言われることがあります。
しかし、それは十分な貯蓄がある人の話です。
例えば、
- 突然仕事を辞めることになった
- 子どもの入院でまとまったお金が必要になった
- 車が故障した
- エアコンが壊れた
このような場面で現金がなければ、投資を取り崩すしかありません。
しかも、株価が暴落しているタイミングだった場合、大きな損失を抱えたまま売却することになります。
生活防衛費は、投資を守るためのお金でもあるのです。
生活防衛資金ができたら新NISAを始めよう
生活防衛資金が準備できたら、いよいよ投資です。
初心者におすすめなのは、低コストのインデックスファンドです。
代表的な商品には、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
などがあります。
毎月一定額を積み立てることで、高いときも安いときも平均的な価格で購入でき、長期的な資産形成が期待できます。

40代子育て家庭におすすめのお金の配分
例えば、毎月5万円を資産形成に回せる場合の一例です。
借金返済中
- 借金返済:5万円
- 投資:0円
借金返済後
- 生活防衛資金:5万円
生活防衛資金が貯まった後
- 新NISA:3万円
- 特別費(旅行・家電・車検など):2万円
さらに余裕ができたら、新NISAの積立額を増やしていくのがおすすめです。
投資だけでは将来の出費に対応できない
資産形成というと投資ばかり注目されますが、40代はまとまった出費も増えてきます。
例えば、
- 子どもの進学費用
- 修学旅行や部活動
- 車の買い替え
- 家電の故障
- 住宅の修繕
- 冠婚葬祭
こうした支出を投資で賄おうとすると、必要なタイミングで資産を取り崩すことになります。
そのため、「使う予定のあるお金」は現金で積み立て、「10年以上使う予定のないお金」を投資に回すことが大切です。
よくある質問
借金があっても新NISAを始めていい?
高金利の借金(リボ払い・カードローンなど)がある場合は返済を優先しましょう。
住宅ローンや低金利のローンであれば、家計に余裕がある範囲で積立投資を始めても問題ありません。
毎月5,000円の投資でも意味はある?
もちろんあります。
資産形成は「いくら始めるか」よりも、「どれだけ長く続けるか」が重要です。
少額でも積立を続けることで、複利の効果を活かしやすくなります。
ボーナスで一気に投資したほうがいい?
まずは生活防衛資金や特別費を確保しましょう。
余裕資金がある場合のみ、追加投資を検討するのがおすすめです。
まとめ|投資を成功させる人は順番を間違えない
資産形成で最も大切なのは、「投資を始めること」ではなく、「家計の土台を整えること」です。
もう一度、優先順位を確認しましょう。
- 高金利の借金を返済する
- 生活防衛資金を貯める
- 新NISAで長期投資を始める
- 教育費・老後資金・特別費を準備する
焦って投資を始めるよりも、この順番を守ることで家計は安定し、暴落時にも慌てずに投資を続けられます。
「借金を返す」「現金を備える」「長期で投資する」という3つのステップを意識して、無理のない資産形成を始めていきましょう。

